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猫は、同じ動物でありながら国と時代で評価が反転してきた珍しい存在です。幸運の象徴にも、不吉の象徴にもなる。この振れ幅そのものが、猫が意匠として使われ続けてきた理由でもあります。
意味を知って選んだモチーフは、根拠のない好みより長く持ちます。
CULTUREでは、日本・世界・アートの三つの側面から、猫のモチーフが何を背負ってきたかを一次資料に当たりながら整理しています。
読む前に押さえる三つの前提
前提意味するところ
評価は土地ごとに違う同じ黒猫が、国をまたぐと正反対の意味になる
意味は後から付く物語の多くは、既にある事実を後から説明したもの
制度の外にいる猫は十二支に入らず、そのぶん季節や年回りに縛られない
POINT
贈り物や身につけるものを選ぶとき、この三つ目が効いてきます。
干支のモチーフには「その年」がありますが、猫にはありません。いつ渡しても外れません。
日本の猫
- 招き猫の由来と色の意味|右手・左手の違いまで一枚で分かる
- 招き猫の置き場所と方角|見える場所が最優先
- 歌川国芳の猫の浮世絵の見方|擬人化・文字絵・見立ての3つの型
- 十二支に猫がいない理由|民話ではなく成り立ちで説明する
世界の猫
アートの猫
よくある質問
黒猫は縁起が悪いのですか?
土地によります。日本では古くから福を招くものとして扱われた例があり、英国でも幸運の象徴とされてきました。一方、中世ヨーロッパの一部では不吉と結びつけられています。つまり黒猫そのものに固有の意味があるのではなく、その土地の歴史が意味を与えてきたということです。
招き猫は右手と左手で何が違いますか?
一般に、右手を挙げたものは金運、左手を挙げたものは人を招くとされます。ただしこの対応は後から広まった説明で、地域や時代で解釈が並立しています。置き場所については、方角よりも「人の目に入る高さと位置にあるか」を優先するほうが実務的です。
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