チンチラの牧草|葉より茎の多さで選ぶ

チモシーの牧草を食べているチンチラ

結論から。チンチラの牧草は「葉より茎が多いもの」「イネ科の一番刈り」「密閉できる量で買う」の3つで選びます。
柔らかくて葉の多い牧草はよく食べますが、噛む回数が減ります。チンチラの歯は生涯伸び続けるので、硬い茎を噛む時間そのものが要ります。
よく食べる牧草と、体に合う牧草は必ずしも同じではありません。ここを取り違えると、食いつきだけで選ぶことになります。
以下、刈り取り回数の違い・種類別の比較・保存方法・食べないときの戻し方まで整理します。

CHINCHILLA

目次

結論:茎の多さで選ぶ

牧草売り場で最初に迷うのは、柔らかいものと硬いもののどちらを選ぶかです。
食いつきだけを見れば、柔らかいほうが確実です。

ただ、チンチラの歯は生涯伸び続けます。
すり合わせる時間が短いと、伸びた分が残っていきます。硬い茎を長く噛むこと自体が、この動物にとって必要な作業です。

POINT

「よく食べる牧草」と「体に合う牧草」は別の話です。
食いつきが悪いときに柔らかいものへ落とすのではなく、鮮度と置き方を先に疑ってください。

基準 選ぶ条件 避ける条件
イネ科(チモシーなど) マメ科を主食にする
刈り取り 一番刈り 三番刈りを主食にする
茎と葉 茎が多く、太さがある 葉ばかりで柔らかい
青みが残っている 全体が茶色い
におい 乾いた草のにおい かび臭い・においが無い
買う量 1か月で使い切れる量 大袋のまとめ買い
茎の多いイネ科の牧草
茎が多く、青みが残っているものを選ぶ。

刈り取り回数で何が変わるか

同じチモシーでも、何番刈りかで性質がまるで違います。
一番刈り・二番刈り・三番刈りは、その年に何回目に刈られたかを指します。

刈り取り 硬さ 食いつき 位置づけ
一番刈り 太く多い 硬い 個体差がある 主食
二番刈り 細い やや柔らかい 良い 混ぜて使う
三番刈り ほとんど葉 柔らかい とても良い 食欲が落ちたときだけ
マメ科(アルファルファ) 柔らかい 柔らかい とても良い 成長期・回復期のみ

主食は一番刈りです。
二番刈りは、一番刈りを食べない日に少量混ぜる程度に留めると、主食に戻しやすくなります。

三番刈りとマメ科は、常設すると一番刈りを食べなくなります。
甘い牧草を覚えると、硬い牧草の順位が下がるためです。使うなら期間を区切ってください。

袋を開けたときに見るところ

  • 粉の量:袋の底に粉が溜まりすぎているものは、輸送で砕けている
  • 長さ:短く折れたものばかりだと噛む時間が減る
  • 異物:雑草や紐が混ざっていないか
  • 湿り:束の内側に湿り気があるものは避ける
  • 色むら:一部だけ変色しているものは、その部分を取り除く
出典
ペットフードの安全性を定める「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)」の対象は、犬と猫の飼料です。チンチラなどの小動物用の牧草はこの法律の対象外にあたるため、原産地や刈り取り時期の表示は各社の自主的な記載によります。農林水産省 ペットフード安全法より。

種類別の比較

イネ科の牧草には、チモシー以外にもいくつか流通しています。

種類 特徴 使い方
チモシー 太い 最も流通している 主食
オーチャードグラス やや細い やわらかく香りが強い チモシーを食べない日に
イタリアンライグラス 細い 甘みがある 少量を混ぜる
クレイングラス 細く長い 低カルシウムとされる 切り替えの選択肢
バミューダグラス 細い 短く柔らかい 混ぜて使う
アルファルファ(マメ科) 柔らかい 高栄養 期間を区切って

2種類を常備しておくと、切り替えで詰まりません。
チモシーの一番刈りを主、オーチャードグラスを従にしておくのが扱いやすい組み合わせです。

ただし、同時に何種類も入れないでください。
選択肢が増えると、好きなものだけ食べて残す量が増えます。

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買い方と保存

牧草は、買った時点から劣化が始まります。
安く買っても、食べない状態にしてしまえば意味がありません。

項目 やること 理由
買う量 1か月で使い切れる量 香りが飛ぶと食いつきが落ちる
入れ物 密閉できる容器 湿気とにおい移りを防ぐ
置き場所 直射日光の当たらない冷暗所 色と香りを保つ
小分け 1週間分ずつ分ける 本体を開ける回数を減らす
夏の保存 湿度の低い場所へ かびの原因になる
入れ替え 古いものを先に使い切る 底に古い牧草が残らない

牧草入れの選び方

  • 金網の隙間:茎が引き出せる幅。狭すぎると食べにくい
  • 高さ:立ち上がらずに口が届く位置に付ける
  • 固定:ケージにしっかり固定する。倒れると食べない
  • 足の入る隙間が無い形を選ぶ
  • トイレの隣に置く。食べながら排泄する習性に合う

牧草入れに詰め込みすぎないでください。
ぎゅうぎゅうに押し込むと引き出せず、上のほうだけ食べて下が残ります。

毎日、上に残った古い牧草を出してから新しいものを足します。
これをやらないと、下の牧草が何日も同じ場所に残り続けます。

ケージに固定した牧草入れ
詰め込みすぎると、上だけ食べて下が残る。
牧草を噛んでいるチンチラ
噛む時間そのものが、この動物には要る。

食べないときの戻し方

牧草を食べなくなったとき、いきなり柔らかいものへ替えるのは最後の手段です。
先に確認することが5つあります。

疑うこと 確かめ方 打ち手
牧草が古い 色とにおいを見る 新しい袋を開ける
おやつが多い 1日に与えた量を数える 量を減らす
牧草入れが使いにくい 食べている姿勢を見る 高さと位置を変える
詰めすぎている 引き出せるか手で試す ゆるく入れ直す
環境が変わった 直近で動かした物を思い出す 元に戻す
体調が変わった 糞の量・体重・動きを見る 動物病院に相談する

おやつの量は、いちばん見落とされる原因です。
少量のつもりでも、甘いものが毎日入っていれば牧草の順位は下がります。

糞が小さい・少ない、体重が落ちている、じっとして動かない。
こうした変化が同時に出ているときは、牧草の銘柄を変える前に動物病院へ相談してください。

よくある質問

POINT

迷ったら「チモシーの一番刈り・1か月で使い切る量・密閉して冷暗所・牧草入れはトイレの隣」。
銘柄を探すより、この4つのほうが食いつきに効きます。

チンチラの牧草は何を選べばいいですか?

イネ科のチモシー一番刈りを主食にしてください。茎が太く多いものを選びます。柔らかくて葉の多い牧草はよく食べますが噛む回数が減り、生涯伸び続ける歯をすり合わせる時間が足りなくなります。色は青みが残っていて、乾いた草のにおいがするものを選んでください。

一番刈りと二番刈りはどう違いますか?

その年に何回目に刈られたかの違いです。一番刈りは茎が太く多くて硬く、主食に向きます。二番刈りは茎が細くやや柔らかく、食いつきは良くなります。三番刈りはほとんど葉で柔らかいため、常設すると一番刈りを食べなくなります。三番刈りやマメ科のアルファルファを使うなら、期間を区切ってください。

牧草はまとめ買いしてもいいですか?

1か月で使い切れる量に留めてください。牧草は買った時点から劣化が始まり、香りが飛ぶと食いつきが落ちます。密閉できる容器に入れ、直射日光の当たらない冷暗所に置いてください。1週間分ずつ小分けにすると、本体の容器を開ける回数が減って鮮度が保てます。夏は特に湿度の低い場所を選んでください。

牧草を食べなくなったらどうすればいいですか?

柔らかい牧草へ替える前に、牧草が古くないか、おやつが多くないか、牧草入れが使いにくくないか、詰め込みすぎていないか、環境を変えていないかを順に確認してください。特におやつの量は見落とされやすい原因です。あわせて糞の量・体重・動きを見て、変化が重なっているときは動物病院へ相談してください。

まとめ

チンチラの牧草を選ぶための基準です。

  • 科と刈り取り:イネ科の一番刈りを主食にする
  • 見るところ:茎の多さ、青み、乾いた草のにおい
  • 柔らかい牧草:常設しない。期間を区切って使う
  • 買い方:1か月分。密閉して冷暗所に置く
  • 食べないとき:銘柄より先に鮮度・おやつ・置き方を疑う

牧草は、いちばん地味で、いちばん効く消耗品です。
ここの管理が回っていれば、他の世話の多くは自動的に楽になります。

毎日、上に残った古い牧草を出して新しいものを足す。
この一手間だけで、食いつきは目に見えて変わります。

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