結論から。モルモットになついてもらうには、「最初の1週間は触らない」「上から手を出さない」「食べ物と自分を結びつける」の3つです。
モルモットは捕食される側の動物なので、上から来る手は天敵の動きに見えます。
慣れるまでの期間は個体差が大きく、数週間で膝に乗る子もいれば、数か月かかる子もいます。
以下、日数ごとの進め方・触れる順番・やってはいけないことをまとめます。
GUINEA PIG
結論:待つ・下から・食べ物で結びつける
なつかない原因のほとんどは、急ぎすぎです。
迎えた初日から触ろうとすると、警戒の期間がかえって長くなります。
モルモットは捕食される側の動物。
「安全だと学習してもらう」のが目的で、こちらの都合で進めるものではありません。
| やること | 理由 |
|---|---|
| 最初の1週間は触らない | 環境に慣れるのが先 |
| 手は下から、ゆっくり | 上からの動きは天敵に見える |
| おやつを手から渡す | 人=良いことが起きる、と結びつく |
| 毎日同じ時間に声をかける | 声で存在を覚えてもらう |
| 大きな音を立てない | 一度の驚きが数日の後退になる |

上から手を出してはいけない理由
モルモットの目は顔の側面についていて、視野が広い代わりに正面の距離感が苦手です。
そして野生では、上から来るものは猛禽類です。
天敵の動きに見えるもの
- 上から覆いかぶさる手:最も警戒される
- 急に動く手:速さそのものが怖い
- 影が落ちる:頭上を横切る影に反応する
- 大きな音:ドアの開閉、掃除機、テレビの音量
これらを避けるだけで、慣れる速度がはっきり変わります。
ケージの位置も、人が頭上を通らない場所を選んでください。
床置きだと人が上を通るたびに警戒します。
台の上に置いて、人の腰くらいの高さにすると落ち着きやすくなります。
日数ごとの進め方
期間はあくまで目安です。個体差が大きいので、進まなければ前の段階に戻ります。
| 時期 | やること | やらないこと |
|---|---|---|
| 1〜7日目 | 世話だけ。声をかける | 触る・抱く・見つめる |
| 2週目 | ケージ越しにおやつを置く | 手を入れて追う |
| 3週目 | 手のひらにおやつを載せて待つ | 近づいてきた手を動かす |
| 4週目〜 | あごの下をそっと触る | 持ち上げる |
| 慣れてから | 短時間だけ抱く | 長く抱え続ける |
おやつは手のひらに載せ、動かさずに待ちます。
食べに来たら、それだけで成功です。撫でようとしないでください。
進んでいるサイン
- 近づいても隠れなくなる
- ケージの前に来ると寄ってくる
- 「プイプイ」と鳴いて反応する
- 人がいる状態で食べる・寝る
特に「人がいる前で寝る」は、安全だと判断した明確なサインです。
ここまで来れば、あとは時間が解決します。
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落ち着ける居場所を作ることが、慣れるまでの近道になります。
触れる順番と抱き方
触る場所には、受け入れられやすい順番があります。
| 順番 | 場所 | 反応 |
|---|---|---|
| 1 | あごの下 | 最も受け入れられやすい |
| 2 | 頬 | 慣れると気持ちよさそうにする |
| 3 | 頭のてっぺん | 個体差が出る |
| 4 | 背中 | 撫でる方向は頭から尻へ |
| — | お腹・足・お尻 | 基本的に嫌がる |
抱くときの手順
- 片手を胸の下に入れ、もう片手でお尻を支える
- 体全体が手に載っている状態にする
- 足がぶら下がると不安がるので、必ず支える
- 座った状態で膝の上に置く。立ったまま抱かない
- 最初は1〜2分で戻す
立ったまま抱くと、落ちたときに大怪我をします。
必ず座った状態で、低い位置で扱ってください。

やってはいけないこと
良かれと思ってやると逆効果になることがあります。
| やりがちなこと | 何が起きるか |
|---|---|
| 初日から抱こうとする | 警戒が固定され、期間が延びる |
| 逃げるのを追いかける | ケージ内が安全な場所でなくなる |
| 寝ているところを起こす | 休息を妨げ、体に負担がかかる |
| おやつを与えすぎる | 牧草を食べなくなる |
| 大きな声で呼ぶ | 音そのものが恐怖になる |
| 無理に人前に出す | 知らない人と場所が重なり負担が大きい |
環境省は「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」において、動物の生態・習性および生理に応じた飼養環境を確保し、みだりに恐怖を与えないよう努めることを定めています。飼い主に求められる基本的な考え方が示されています。環境省「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」より。
慣らすことと、こちらの都合で扱うことは別です。
相手のペースを尊重するほうが、結果的に早くなります。
食欲が落ちた、動かない、うずくまっているなど普段と違う様子があれば、
慣らす作業は中断して、小動物を診られる動物病院に相談してください。
後退したときの戻し方
- 驚かせてしまった日は、その日はもう手を出さない
- 翌日から1段階前に戻す。おやつを置くところから再開する
- 数日で元の距離に戻ることが多い
- 「戻った」ではなく「一度確認し直している」と考える
慣れる過程は直線ではありません。
進んだり戻ったりしながら、全体としては近づいていきます。
一度の後退で焦らないことが、結局いちばんの近道です。

よくある質問
最初の1週間は何もしない。これがいちばん効きます。
急ぐほど、慣れるまでの期間は長くなります。
モルモットはどのくらいでなつきますか?
個体差が非常に大きく、数週間で膝に乗る子もいれば数か月かかる子もいます。共通するのは、最初の1週間を触らずに環境へ慣れさせた場合のほうが、結果的に早いという点です。近づいても隠れない、人の前で寝るといった変化が進んでいるサインになります。
なぜ上から手を出してはいけないのですか?
モルモットは捕食される側の動物で、野生では上から来るものが猛禽類だからです。上から覆いかぶさる手、急な動き、頭上を横切る影は天敵の動きに見えます。手は下からゆっくり出してください。ケージも床置きより台の上に置くと、人が頭上を通らず落ち着きやすくなります。
触るならどこからがいいですか?
あごの下が最も受け入れられやすい場所です。次に頬、頭のてっぺん、背中の順になります。背中を撫でるときは頭から尻の方向へ動かしてください。お腹や足、お尻は基本的に嫌がるため、慣れていても避けたほうがよい場所です。
抱くときに気をつけることはありますか?
片手を胸の下に入れ、もう片手でお尻を支えて、体全体が手に載る状態にしてください。足がぶら下がると不安がります。必ず座った状態で膝の上に置き、立ったまま抱かないでください。落下は大怪我につながります。最初は1〜2分で戻すところから始めます。
まとめ
モルモットになついてもらうための要点です。
- 最初の1週間:世話と声かけだけ。触らない
- 手の出し方:下から、ゆっくり。上からは天敵の動き
- 順番:おやつ → あごの下 → 頬 → 背中
- 抱き方:座って膝の上。足を必ず支える
なつくかどうかは、性格より環境と接し方で決まります。
待てる人ほど、早く仲良くなれる動物です。

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