結論から。モルモットの鳴き声は、「高く短い声=要求」「低く連続する声=警戒や不快」「歯を鳴らす音=拒否」の3つで大まかに読み分けられます。
モルモットは表情の変化が乏しいぶん、声と姿勢で状態を伝えてきます。
そして飼い主が困りやすいのは、鳴き声そのものより「どの声が放っておいてよくて、どの声が環境を直す合図か」の区別です。
以下、代表的な声の一覧・声と一緒に見る姿勢・鳴き方が変わったときの確認順まで整理します。
GUINEA PIG
結論:高い声・低い声・歯の音
モルモットの声を全部覚える必要はありません。
音の高さと長さ、そして口の動きの三つで分けると、日常のほとんどは説明がつきます。
細かい呼び分けよりも、「今この子は何を求めているか」に直結する分類のほうが役に立ちます。
高い声は要求、低い声は警戒、歯を鳴らす音は拒否。
まずこの3つだけ覚えれば、日々の判断は足ります。
| 音の型 | 意味の方向 | 飼い主がすること |
|---|---|---|
| 高く短い声を繰り返す | 要求(食べ物・注意を引く) | 時間帯と給餌の習慣を見直す |
| 低く連続する声 | 警戒・不快 | 音や人の出入りなど原因を探す |
| 歯をカチカチ鳴らす | 拒否・距離を取れ | すぐ手を引き、触るのをやめる |
| ごく低い唸るような声 | 緊張・威嚇 | 同居個体との距離を確認する |
| 短く区切った音を連ねる | 探索・落ち着いている | そのままにしてよい |

代表的な鳴き声の一覧
飼育者のあいだでよく使われる呼び名とあわせて整理します。
呼び名は統一されたものではないので、音の特徴のほうを覚えてください。
| 音の特徴 | よくある呼ばれ方 | 起きやすい場面 | 緊急度 |
|---|---|---|---|
| 高く長い声を繰り返す | ウィーク鳴き | 冷蔵庫が開く音・飼い主の足音 | 低い |
| 低く短い音を連ねる | ぐるぐる音 | 探索中・機嫌がよいとき | 低い |
| 低く震える声を伸ばす | ゴロゴロ | 驚いた直後・雷や地震のあと | 中くらい |
| 歯を細かく打ち鳴らす | 歯打ち | 触られたくないとき | 中くらい |
| 短く鋭い悲鳴 | キーッ | 痛み・強い恐怖 | 高い |
優先して覚えるのは2つ
- 歯打ち:これが出たら、手を引く。触り続けると咬みに発展します
- 短く鋭い悲鳴:痛みの可能性があります。抱き上げ方や床材、爪の伸びを確認してください
逆に、高く長い声は放っておいて構わない場面がほとんどです。
台所の物音に反応して鳴くのは学習の結果で、異常ではありません。
ただし、それまで鳴かなかった子が急に鳴き続けるようになった場合は別です。
声そのものより「いつもと違う」ことのほうが情報になります。
声だけで判断しない。姿勢とセットで見る
同じ音でも、体の向きや動きで意味が変わります。
| 姿勢・動き | 読み取れること | 組み合わせやすい声 |
|---|---|---|
| 前脚を伸ばして固まる | 周囲を警戒している | 低く連続する声 |
| その場で小さく跳ねる | 興奮・機嫌がよい | 短く区切った音 |
| 顎を上げて相手に向ける | 優位を主張している | ごく低い唸り |
| 頭を下げて後ずさる | 避けたい・怖い | 歯打ち |
| 隠れ家から出てこない | 不調の可能性 | 声が減る |
注意したいのは最後の行です。
声が「増える」より「減る」ほうが、状態としては心配な場合があります。
いつも鳴いていた子が静かになり、隠れ家から出てこず、食べる量も落ちているとき。
これは声の解釈の問題ではないので、早めに動物病院で診てもらってください。素人判断で様子を見る時間を延ばさないほうがよい場面です。
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暮らしをともにする動物を、日常に置ける形へ。
モルモットのように声で語る相手と過ごす時間を、身につけるものに重ねています。
鳴き方が変わったときの確認順
「急に鳴くようになった」「鳴かなくなった」ときは、順番に見ていきます。
| 順番 | 見るところ | 直し方 |
|---|---|---|
| 1 | 食べた量・牧草の減り | 減っていれば最優先で受診を検討 |
| 2 | 糞の量と形 | 小さい・少ないは消化が落ちている合図 |
| 3 | 室温と湿度 | 暑さ寒さの偏りを直す |
| 4 | ケージの置き場所 | 人の出入り・テレビの音から離す |
| 5 | 同居個体との関係 | 隠れ家と食器を頭数より多く置く |
| 6 | 床材と爪の長さ | 足裏の負担を減らす |
順番に意味があります。
食欲と糞は体調に直結するので先に見ます。環境の話はそのあとです。

動物の愛護及び管理に関する法律にもとづき、家庭動物等の飼養及び保管に関する基準では、飼い主に対し、動物の生理・生態・習性に応じた適正な飼養環境を確保し、日常的に健康状態を把握するよう求めています。鳴き方や食欲の変化に気づいたら環境を見直すという手順は、この考え方に沿ったものです。環境省「動物の愛護と適切な管理」より。
鳴きすぎを減らす環境の作り方
鳴き声を止めさせるのではなく、鳴く理由を減らす方向で考えます。
| やること | 理由 |
|---|---|
| 牧草を常に食べられる状態にする | 空腹の要求鳴きが減る |
| 給餌の時間を毎日ずらす | 時間を学習して催促するのを防ぐ |
| 鳴いた直後に餌を与えない | 鳴けば出ると学習させない |
| 隠れ家を複数置く | 逃げ場があると警戒の声が減る |
| ケージを壁際に寄せる | 四方から見られる不安を減らす |
| 掃除の時間を一定にする | 予測できると驚きが減る |
やってはいけないこと
- 鳴いたときに叱る。恐怖が増えるだけで、声は減りません
- 鳴きやませるために毎回おやつを渡す。要求鳴きが強化されます
- 音の出るもので驚かせる。警戒が固定されます
- ケージを暗い布で完全に覆う。換気と観察ができなくなります
要求鳴きは、こちらの反応で強くなります。
鳴いてから与えるのではなく、鳴いていないときに与える順番に変えるだけで、数週間で落ち着くことが多いです。
一方、警戒の声は環境を直さないかぎり減りません。
音源から離す、隠れ家を増やす、といった物理的な変更のほうが効きます。

よくある質問
まず覚えるのは「歯打ちが出たら手を引く」。
これだけで咬まれる場面のほとんどを避けられます。
モルモットが高い声で鳴き続けるのはなぜですか?
多くは要求です。冷蔵庫が開く音や飼い主の足音を覚えて、食べ物を期待して鳴きます。学習の結果なので異常ではありません。減らしたい場合は、鳴いた直後に与えるのをやめ、鳴いていないときに与える順番へ変えてください。牧草をいつでも食べられる状態にしておくことも有効です。
歯をカチカチ鳴らすのはどういう意味ですか?
拒否や警告の合図です。触られたくない、距離を取ってほしいという意思表示にあたります。この音が出たら手を引き、触るのをやめてください。無視して触り続けると咬みつきに発展することがあります。同居個体に向けて出している場合は、隠れ家と食器を頭数より多く置いて距離を取れるようにします。
急に鳴かなくなったのですが大丈夫ですか?
声が増えるときより注意が必要な場合があります。まず食べた量と牧草の減り、糞の量と形を確認してください。食欲が落ちている、糞が小さい、隠れ家から出てこないといった変化が重なるときは、様子を見る時間を延ばさず動物病院で診てもらってください。声の解釈で判断する段階ではありません。
鳴き声がうるさいときはどうすればいいですか?
叱ったり驚かせたりせず、鳴く理由を減らしてください。要求鳴きなら給餌の時間を毎日ずらし、鳴いた直後に与えないようにします。警戒の声なら、ケージを人の出入りやテレビの音から離し、隠れ家を複数置いて逃げ場を作ります。掃除の時間を一定にすると予測できるようになり、驚きが減ります。
まとめ
モルモットの鳴き声の読み方です。
- 高く短い声:要求。放っておいてよい場面が多い
- 低く連続する声:警戒。環境を物理的に変える
- 歯を鳴らす音:拒否。すぐ手を引く
- 鋭い悲鳴:痛みの可能性。抱き方・床材・爪を確認
- 声が減った:食欲と糞を先に見る。迷わず受診を検討
鳴き声は、モルモットが使える数少ない伝達手段です。
意味を細かく当てにいくより、「いつもと違うか」を基準にしたほうが実用的です。
毎日の食べた量と糞の状態を見ておくと、声の変化が起きたときに比べる材料になります。
記録をつけておけば、受診したときに伝えられる情報も増えます。

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