結論から。モルモットのお迎え初日は「触らない」「覗かない」「動かさない」の3つを守るほど、そのあとが早く進みます。
この動物は、環境が変わっただけで数日は食欲が落ちます。そこへ手を入れると、警戒の対象に飼い主が加わります。
初日にやるのは、世話ではなく準備です。ケージを完成させ、静かな場所に置き、あとは食べているかだけを確認する。それで十分です。
以下、到着前の準備・当日の時間割・最初の一週間の進め方・受け取り時に確認することまで整理します。
GUINEA PIG
結論:初日は触らない
迎えた日は、いちばん構いたくなる日です。
そしていちばん構ってはいけない日でもあります。
モルモットにとって、移動と環境の変化は大きな負担です。
においも音も光もすべて違う場所に置かれて、逃げ場を探している状態です。ここで手が入ってくると、その手が危険の一部として記憶されます。
初日にやることは3つだけ。水と牧草を切らさない・室温を確認する・食べているか見る。
それ以外は何もしないほうが、結果的に早く慣れます。
| やること | やらないこと |
|---|---|
| ケージを静かな場所に置く | 抱き上げる・撫でる |
| 牧草と水を常に用意する | ケージを覗き込む |
| 隠れ家を必ず入れる | 写真を撮る(特にフラッシュ) |
| 室温を測る | 家族全員で見に行く |
| 離れた場所から様子を見る | ケージの配置を変える |
| 食べた形跡を確認する | おやつで気を引く |

到着前に済ませておくこと
準備は、迎える日の前に終わらせておきます。
到着してから組み立てると、その音と動きがそのまま初日の記憶になります。
| もの | 用意する内容 | 備考 |
|---|---|---|
| ケージ | 組み立てて設置まで済ませる | 横に広い形が向く |
| 隠れ家 | 2つ | 出入口が2方向あるものが安心 |
| 牧草 | イネ科の一番刈り | 今まで食べていたものが分かれば同じもの |
| ペレット | 少量 | 前の環境と同じ銘柄が望ましい |
| 水入れ | ボトルと皿の両方 | どちらを使っていたか分からないため |
| 床材 | 厚めに敷く | 潜れる量にする |
| 温湿度計 | ケージと同じ高さに | 2台あるとよい |
置き場所の条件
- 人の動線から外れた場所:通路の真横は落ち着かない
- テレビ・スピーカーから離す:低い音の振動が伝わる
- 直射日光が当たらない:温度が急に上がる
- エアコンの風が直接当たらない:向きを確認する
- 床から上げる:世話がしやすく、冷えにくい
- 一度決めたら動かさない:最初の1か月は特に
前の環境で食べていた牧草とペレットの銘柄は、可能なら聞いておいてください。
食べ物まで一度に変わると、食欲の低下が長引きます。切り替えるなら落ち着いてから、少しずつです。

動物の愛護及び管理に関する法律では、第一種動物取扱業者が哺乳類等を販売する際に、あらかじめ購入者に対して当該動物を直接見せるとともに、対面により飼養方法などの説明を行うことが義務づけられています。受け取り時の説明は、この規定に基づくものです。環境省 動物愛護管理法 関連法令より。
当日の時間割
到着してからの流れを、あらかじめ決めておくと迷いません。
| 時点 | やること | かける時間 |
|---|---|---|
| 帰宅直後 | キャリーをケージの横に置き、10分そのまま | 10分 |
| 移動 | キャリーの口をケージに向け、自分で出るのを待つ | 待てるだけ |
| 出たあと | 何もせず離れる | — |
| 1〜2時間後 | 離れた場所から食べているか見る | 1分 |
| 夕方 | 牧草と水を足す(覗き込まない) | 1分 |
| 就寝前 | 室温を確認する | 1分 |
キャリーから手で出さないでください。
口をケージに向けて置き、自分で出るのを待ちます。時間がかかっても、押し出すよりはるかに早く落ち着きます。
初日に食べないことは珍しくありません。
ただし、水も牧草も丸一日まったく減っていない場合は、動物病院へ相談してください。
NYXARIA / モルモット シルエット ハウスカバー
ケージの背面と側面だけを覆う、生成りの厚手コットン。
最初の数日、視線を減らして落ち着かせるための一枚です。前面は開いたままにしています。
最初の一週間
初日から一気に距離を詰めようとしないでください。
段階を踏むほうが、結果的に早く終わります。
| 日 | やること | 見るところ |
|---|---|---|
| 1日目 | 何もしない。食べているか確認するだけ | 牧草の減り・糞の有無 |
| 2〜3日目 | 世話の時だけ近づく。声をかける | 隠れ家から出るか |
| 4〜5日目 | ケージの前に座って本を読むなど、静かに存在する | こちらを見るか |
| 6〜7日目 | 手をケージの中に置いたままにする(追わない) | においを嗅ぎに来るか |
| 2週目〜 | 手から牧草を差し出す | 受け取るか |
| その後 | 触る・抱っこへ進む | 逃げないか |
やってはいけない進め方
- 逃げる相手を追いかける。一度で数日ぶん戻る
- 上から手を伸ばす。真上からの動きは天敵の動きに近い
- 掴んで持ち上げる。抱っこは慣れたあとの段階
- 大きな声・急な動き。距離より先に音が効く
- おやつで早めようとする。牧草を食べなくなる
手は、上からではなく横から差し出してください。
そして動かさないこと。追わない手は、数日で警戒の対象から外れます。

受け取り時に確認すること
迎える場で確認しておくと、あとで困りません。
| 確認すること | なぜ必要か |
|---|---|
| 今まで食べていた牧草の種類 | 同じものから始められる |
| ペレットの銘柄と量 | 切り替えを緩やかにできる |
| 水はボトルか皿か | 飲めない事故を防げる |
| 生年月日または推定月齢 | 成長期かどうかで世話が変わる |
| 性別 | 多頭飼いの計画に関わる |
| これまでの飼育環境の温度 | 差が大きければ徐々に合わせる |
| 受診歴の有無 | 動物病院へ相談する際に伝えられる |
販売時には、対面での説明が法律上義務づけられています。
その場で聞けることは全部聞いてください。あとから連絡するより確実です。
あわせて、近くで小動物を診てもらえる動物病院を先に調べておいてください。
診療時間と休診日を控えておくと、必要になったときに探さずに済みます。
よくある質問
迷ったら「準備は前日までに終える/初日は触らない/食べているかだけ見る/一週間かけて段階を進める」。
急がないことが、いちばん早い進め方です。
モルモットのお迎え初日は何をすればいいですか?
触らない、覗かない、動かさないの3つを守ってください。やることは牧草と水を切らさないこと、室温を確認すること、離れた場所から食べているか見ることの3つだけです。移動と環境の変化は大きな負担なので、そこへ手を入れると、その手が危険の一部として記憶されます。準備は前日までに終えておいてください。
キャリーからケージへはどう移せばいいですか?
手で出さず、キャリーの口をケージに向けて置き、自分で出るのを待ってください。帰宅直後はキャリーをケージの横に置いて10分ほどそのままにし、それから移します。時間がかかっても、押し出すよりはるかに早く落ち着きます。出たあとは何もせずに離れてください。
初日に食べないのですが大丈夫ですか?
環境が変わった直後に食欲が落ちるのは珍しくありません。まずは静かにして、離れた場所から牧草の減りと糞の有無を確認してください。ただし、水も牧草も丸一日まったく減っていない場合は動物病院へ相談してください。前の環境で食べていた牧草とペレットの銘柄が分かれば、同じものから始めると食欲の低下が短く済みます。
お迎えのときに何を聞いておくべきですか?
今まで食べていた牧草の種類、ペレットの銘柄と量、水はボトルか皿か、生年月日または推定月齢、性別、これまでの飼育環境の温度、受診歴の有無です。販売時には対面での説明が法律上義務づけられているので、その場で聞けることは全部聞いてください。あわせて小動物を診てもらえる動物病院を先に調べておくと安心です。
まとめ
モルモットのお迎えを組み立てる順番です。
- 前日まで:ケージ・隠れ家2つ・牧草・水入れ2種・温湿度計を設置
- 初日:触らない・覗かない・動かさない。食べているかだけ見る
- 移動:キャリーから手で出さず、自分で出るのを待つ
- 一週間:近づく → 存在する → 手を置く → 差し出す、の順で進む
- 受け取り時:牧草・ペレット・水の形式・月齢・性別を聞いておく
初日に我慢できるかどうかで、そのあとの数か月が変わります。
この動物は、追わない相手をきちんと覚えます。
触りたい気持ちは、一週間だけ預けておいてください。
向こうから近づいてくる日は、思っているより早く来ます。

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