白Tシャツの色移りの落とし方と防ぎ方|移ったら乾かす前にやること

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白いTシャツの色移りは、洗濯の水に溶け出した染料が、別の衣類の繊維に移って染まる現象です。移ったと気づいたら、乾燥機やアイロン、日なた干しで乾かす前に、すぐ洗い直すのが最優先。熱で乾いてしまうと、落とすのは格段に難しくなります。防ぐ基本は、濃い色や鮮やかな色の服を白と分けること、洗濯表示の上限を守ること、濡れたまま重ねて置かないことの3つです。

洗濯機のふたを開けたら、白いTシャツの裾がうっすら水色に染まっていた。犯人は、一緒に入れた新しい靴下か、デニムか、鮮やかなタオルか。白は、ほんの少しの色の移動をそのまま記録してしまう色です。慌てて漂白剤に手を伸ばす前に、その一枚にプリントがあるかどうかを確かめてください。プリントの有無で、とれる方法がはっきり分かれます。

目次|気になるところから読む
  1. 色移りは「染料の引っ越し」で起きる
  2. 防ぐための仕分け|色より「どれだけ色が出るか」で分ける
  3. 洗濯表示と水温・洗剤の考え方
  4. 濡れたまま放置しない|色移りが起きやすい場面
  5. 移った直後にやること|乾かす前が分かれ目
  6. プリントTシャツと無地の白い服で、対処を分ける
  7. それは本当に色移り? 黄ばみ・オフホワイトとの見分け方
  8. よくある質問
  9. 白を白のまま着るために、分けて・急いで・熱を入れない
目次

色移りは「染料の引っ越し」で起きる

色のついた服から、洗濯の水の中に染料が少しずつ溶け出します。その染料が、同じ水に浸かっている別の服の繊維に取り込まれる。これが色移りで、専門的には移染と呼ばれます。洗濯時の移染を防ぐ方法を検討した研究(森田ほか、繊維学会誌、1997年)でも、溶けた染料が他の繊維へ移る現象として扱われ、その実験では綿・絹・ナイロンへの移染が確認されています。白いTシャツの多くは綿なので、受け止める側に回りやすい素材です。

どの服から色が出るかは「堅ろう度」で決まる

服の染料がどれだけしっかり繊維に留まっているかを、染色堅ろう度といいます。洗濯に対する堅ろう度の試験は、洗濯したときの色落ちと、他の衣料への色移りを確かめるもので、白い布を添えて洗い、その白い布がどれだけ染まったかをグレースケールで1〜5級に判定します。5級が最も良く、1級が最も低い評価です(大阪産業技術研究所 技術資料)。

この等級は、店頭や商品ページで目にすることはほとんどありません。つまり買う側は、どの服からどれだけ色が出るかを、洗う前に知る手段をほぼ持っていません。だからこそ、洗い方の側で「出るかもしれないもの」を前提に組み立てる必要があります。

洗濯表示にも、色移りの手がかりがある

消費者庁のリーフレット「衣類の取扱表示」は、記号だけでは伝えきれない情報として、記号の近くに書かれる付記用語の例に「同系色と一緒に洗う」を挙げています。米国の連邦取引委員会(FTC)のケアラベル規則の案内でも、ある製品の洗い方が一緒に洗う別の製品を傷める可能性があるなら、表示に警告を入れなければならないとされています。タグに「同系色と洗う」「色落ちするので分けて洗う」とあれば、それはその服自身が色を出す側だという申告です。

防ぐための仕分け|色より「どれだけ色が出るか」で分ける

白と色物を分ける。これは誰もが知っている基本です。ただ、色物と一口に言っても、色を出しやすいものとほとんど出さないものがあります。仕分けは「色」より「どれだけ色が出そうか」で考えると、洗濯の回数を増やさずに済みます。

白・淡色の回
入れるもの:白いTシャツ、白や淡い色の下着・シャツ、白いタオル
入れないもの:初めて洗う色物すべて、柄物の靴下、デニム
中間の回
入れるもの:何度も洗って色が出ないとわかっている中間色、柄物
注意:タグに「同系色と一緒に洗う」「色落ちするので分けて洗う」とあるものは入れない
濃色・鮮やかな色の回
入れるもの:黒、ネイビー、赤、濃い緑など、色の濃い服や鮮やかな服
注意:デニムは裏返し、プリントTシャツと擦れない向きにする
単独で洗う
入れるもの:初めて洗う濃色・鮮やかな色の服、タグに色落ちの注意がある服
目安:一度単独で洗い、すすぎの水に色がつかなくなるまでは他と混ぜない

初めて洗う服から色が出るかどうかは、洗う前に確かめられます。白い布かティッシュを水で湿らせ、裏側の縫い代など目立たない場所に押し当てて、色がつくかを見ます。色がつけば、その服は当面単独で洗う側です。

洗濯表示と水温・洗剤の考え方

記号は「上限」を示している

2016年12月から使われている洗濯表示は、国際規格ISO 3758にそろえたJIS L 0001の記号で、2024年8月には国際規格の改正に合わせて一部の記号が改められました(経済産業省)。消費者庁のリーフレットは、この表示が取扱い方の上限を表していると説明しています。桶の中の「40」は40℃までなら洗えるという意味で、40℃で洗えという指示ではありません。

白い服と色物を一緒に洗うなら、低いほうの上限に合わせます。白いTシャツが40℃まで、一緒に洗う色物が30℃までなら、その回は30℃以下です。NYXARIAのTシャツは、色にかかわらず冷水〜30℃以下・弱いコースが指定です。

水温と色移りの関係は、単純ではない

「お湯で洗うと色移りする」と言われることがあります。ところが、直接染料で染めた衣類の洗濯時の色移りを検討した研究(纺织导报/China Textile Leader、2021年)では、洗濯温度を上げると7種類の直接染料で移染が抑えられたと報告されています。一方で、pHが高いほど、また水の硬度が高いほど、多くの染料で移染は進みました。

水温の影響は染料の種類によって違い、どの服にも当てはまる「低温なら安全」「高温なら安全」という規則はありません。そして水温を上げられるのは、洗濯表示の上限の範囲までです。プリントTシャツの側から見れば、温度で色移りを抑える方法はとれません。確実なのは、仕分けと、放置しないことです。

洗剤は中性を、使用量の目安どおりに

先の研究でpHが高いほど移染が進んだことは、洗剤選びにもつながります。家庭用品品質表示法にもとづく表示の決まりでは、pH6.0以上8.0以下のものが「中性」、8.0を超え11.0以下のものが「弱アルカリ性」と表示されます(消費者庁「合成洗剤」)。NYXARIAのお手入れ表記が指定しているのは中性洗剤です。量は製品に表示された使用量の目安に合わせます。

濡れたまま放置しない|色移りが起きやすい場面

色移りは、水を介して染料が移る現象です。濡れた服どうしが重なっている時間が長いほど、移る機会も増えます。洗っている最中より、むしろ洗ったあとや洗う前に起きやすい場面があります。

  • 洗い終わった洗濯物を、洗濯槽に入れたままにする。夜にタイマーで回して朝まで置く、帰宅が遅れて取り出せない、など
  • 脱水した洗濯物を、かごの中で重ねて置く。干す前のわずかな時間でも、濃色と白が密着している
  • 濡れた服を洗濯かごに入れる。雨に濡れたデニム、汗で湿った濃色のシャツ、使ったあとの濡れたタオルが、白いTシャツの上に重なる
  • つけ置きに色物を混ぜる。水に浸かっている時間そのものが長くなる

洗濯が終わったらすぐに取り出し、白いものから先に干す。濡れた服は、乾いた白い服と同じかごに入れない。この2つだけで、洗濯機の外で起きる色移りの多くは避けられます。

移った直後にやること|乾かす前が分かれ目

色移りは、気づいた瞬間が最も落としやすい状態です。米国テキサスA&M大学の普及事業による染み抜きの資料は、しみが完全に落ちたと確かめるまで、乾燥機にかけたりアイロンをかけたりしないよう求めています。熱がしみを定着させるからです。古いしみは落とせない場合がある、とも書かれています。

  1. 乾かさない。乾燥機、アイロン、日なた干しはすべて止めます。濡れたままでかまいません
  2. 色を出した服と離す。原因の服は取り出し、別の場所に置きます
  3. すぐにもう一度洗う。色移りした白い服だけを、中性洗剤で洗い直します。プリントTシャツなら、裏返し・ネット・30℃以下・弱いコースはいつもどおりに
  4. 濡れた状態で明るい場所で確かめる。薄くなっていれば、同じ洗い直しをもう一度。回数を重ねるごとに薄くなるなら、続ける価値があります
  5. 落ちたのを確かめてから干す。吊り干しで、乾いたあとにもう一度見ます

ここまでで落ちない場合、次の一手はその服にプリントがあるかどうかで分かれます。

プリントのある白いTシャツ(NYXARIAのWhiteを含む)
使わないもの:漂白剤(塩素系・酸素系とも)、色抜き剤、柔軟剤
できること:中性洗剤・30℃以下での洗い直しを、乾かす前に繰り返す
理由:漂白剤は色素を分解する薬剤で、移った色とプリントの色を選り分けてはくれない。DTGのインクは繊維に染み込んでいるため、プリントにも作用する
プリントのない無地の白い服
まず見るもの:洗濯表示の漂白の記号(三角形)
三角形だけ(記号220):塩素系・酸素系の漂白剤が使える
三角形に斜線2本(記号210):酸素系の漂白剤のみ使える
三角形に×(記号200):漂白できない。洗い直しで対処する
使い方:漂白剤の製品表示の使用方法に従い、目立たない場所で試してから。部分だけでなく服全体を処理する

無地の白い服でも、漂白剤には注意点があります。テキサスA&M大学の資料は、塩素系の漂白剤は白い服か色落ちしない服にだけ使い、事前に目立たない場所で試すこと、色のある服の一部分だけを漂白しないことを挙げています。色抜き剤については、しみだけでなく生地の色もすべて抜くため、最後の手段だとしています。

プリントのある一枚で、洗い直しを重ねても薄い色が残る場合は、その色と付き合うか、色の濃いボディを選び直すかの判断になります。NYXARIAの返品・交換の対象は、到着後30日以内に連絡のあった初期不良・印刷不良・破損・誤配送で、お客様都合の返品・交換は受け付けていません。白いボディを選ぶなら、洗い方の側で守る前提で選んでください。

それは本当に色移り? 黄ばみ・オフホワイトとの見分け方

白い服の色の変化は、色移りだけではありません。原因が違えば対処も違うので、まず見分けます。

色移り
色:水色、ピンク、灰色など、一緒に洗った服の色に近い
出方:まだら、または広い範囲にうっすら。場所は決まっていない
対処:乾かす前に洗い直す
黄ばみ
色:黄色から茶色
出方:脇や襟など、汗と皮脂がたまる場所に集中する
対処:溜めずに洗う、完全に乾かす。手順は脇や襟の黄ばみ、漂白剤なしで防ぐTシャツの洗い方へ
もともとのオフホワイト
色:全体が均一に、わずかに温かみのある白
出方:届いた時点から、生地全体が同じ色
対処:不要。NYXARIAのWhiteはオフホワイト寄りに見える場合がある。理由は白Tシャツの純白とオフホワイト、違いが生まれる理由で扱っている

白いボディにプリントを載せた一枚は、白の面積と絵の色の両方を守る必要があります。そのぶん、白と淡色だけの回で洗う習慣があれば、白は長く白のままです。たとえば次の2型は、どちらもWhiteを選べるデザインです(画像はブラックのモックアップ)。

白Tシャツでも選べる青い水彩の猫デザイン AZURE REVERIE CAT(ブラックのモックアップ)

AZURE REVERIE CAT

青の水彩で猫の横顔と葉を描いた、縦長の構図。Whiteなら地と水彩の境目がやわらかくなじみます。¥3,500(フロントプリント)。

AZURE REVERIE CATを見る

深いブルーと淡いピンクの花影からモルモットがのぞくTシャツ NOCTURNE BLOOM GUINEA(ブラックのモックアップ)

NOCTURNE BLOOM GUINEA

深いブルーと淡いピンクの花影から、モルモットがのぞく水彩の一枚。淡い色を含む絵柄は、白いボディで静かに出ます。¥3,500(フロントプリント)。

NOCTURNE BLOOM GUINEAを見る

よくある質問

Q. 乾いてから気づいた色移りは、もう落ちませんか?
落ちにくくはなりますが、まずは中性洗剤で洗い直してください。熱を加えて乾かしたものほど定着しているので、次からは乾かす前に確かめる習慣をつけるのが確実です。
Q. 酸素系漂白剤なら、プリントTシャツにも使えますか?
使いません。酸素系でも色素を分解する働きがあり、移った色とプリントの色を選り分けられないためです。
Q. 色が出る服かどうか、洗う前にわかりますか?
湿らせた白い布を目立たない場所に押し当て、色がつくかで確かめられます。色がつく服は、すすぎの水に色が出なくなるまで単独で洗います。
Q. お湯で洗うと色移りしやすいのですか?
一概には言えません。染料によっては温度を上げると移りにくくなる例も報告されています。いずれにしても洗濯表示の上限を超えては洗えず、NYXARIAのTシャツは30℃以下が指定です。
Q. NYXARIAのBlackのTシャツと白い服を一緒に洗ってもいいですか?
お手入れ表記は「同系色のものと一緒に洗う」なので、Blackは濃色の回、白い服は白・淡色の回に分けてください。

白を白のまま着るために、分けて・急いで・熱を入れない

色移りは、染料が水の中を移動するという、ごく単純な現象です。だから防ぎ方も単純で、色を出しそうなものを白と同じ水に入れない、濡れたまま重ねない、の2つに尽きます。初めて洗う濃い色は単独で。タグに同系色の注意があれば、その言葉どおりに。

それでも移ってしまったら、乾かす前に洗い直す。漂白剤を考えるのは、プリントのない無地の白い服で、洗濯表示がそれを許しているときだけです。プリントのあるTシャツは、中性洗剤と30℃以下の水で、急いで、何度か。

白は、手をかけたぶんだけ長く白く保てる色です。夜の静けさの中で白を着る一枚を、洗濯機の中の数時間で失わないように。

Whiteのボディでも選べる、猫とモルモットのTシャツを見る

参考資料

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