結論から。2027年の干支は「丁未(ひのとひつじ)」で、十干の「丁」と十二支の「未」を組み合わせた、六十干支の44番目にあたります。
前回の丁未は60年前の1967年で、1967年生まれの人は2027年に還暦を迎えます。
「未」は十二支の8番目で、方角では南南西、時刻では午後2時ごろ、陰暦では6月を表す字です。
この記事では、丁未の読みと意味、十干十二支の仕組み、未にひつじが当てられた経緯を資料で確かめ、西暦から干支を割り出す手順まで整理します。
- 2027年は丁未(ひのとひつじ)で、六十干支の44番目にあたる
- 前回の丁未は1967年で、この年生まれの人が2027年に還暦
- 十二支に動物が当てられたのは、遅くとも秦代とされる
2027年の干支は何?丁未(ひのとひつじ)の早見表
2027年の干支は丁未(ひのとひつじ)で、一般に「未年(ひつじどし)」と呼ばれます。
十干は4番目の「丁」、十二支は8番目の「未」で、この組み合わせは60年に一度しか巡ってきません。
| 項目 | 丁(十干) | 未(十二支) |
|---|---|---|
| 読み | ひのと(音読みは「てい」) | ひつじ(音読みは「び」「み」) |
| 順番 | 十干の4番目 | 十二支の8番目 |
| 陰陽 | 陰(弟=と) | 陰 |
| 五行 | 火 | 土とされることが多い(古典では火とする説もある) |
| 表すもの | 火の陰の側面 | 方角は南南西、時刻は午後2時ごろ、陰暦6月 |
| 組み合わせ | 丁未(ひのとひつじ)=六十干支の44番目。前回は1967年、次回は2087年 | |
「未年」は十二支だけを見た呼び方で、正式な干支は「丁未」です。同じ未年でも、十干が違えば別の年として数えます。
前後の年の干支
2027年の前後の干支を並べると、十干と十二支が一つずつ同時に進んでいく仕組みがよく分かります。
2026年の丙(ひのえ)と2027年の丁(ひのと)は、どちらも五行の「火」に属し、丙が火の兄、丁が火の弟という兄弟の関係です。
十干は木・火・土・金・水の順に兄と弟が2年ずつ続くため、2028年からは「土」の兄弟である戊と己の2年に移ります。
| 西暦 | 干支 | 読み | 十二支の動物 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | 乙巳 | きのとみ | へび |
| 2026年 | 丙午 | ひのえうま | うま |
| 2027年 | 丁未 | ひのとひつじ | ひつじ |
| 2028年 | 戊申 | つちのえさる | さる |
| 2029年 | 己酉 | つちのととり | とり |
| 1967年(前回の丁未) | 丁未 | ひのとひつじ | ひつじ |
干支とは?十干と十二支の組み合わせ
干支とは、10種類の十干と12種類の十二支を組み合わせ、60を一巡りとして年・月・日などの順序を数える方法です。
六十干支、十干十二支とも呼ばれ、古くは中国で年・月・日の順序づけに使われていました。
なぜ120通りではなく60通りなのか
10と12を単純に掛け合わせると120通りになりますが、実際に使われるのは60通りです。
国立天文台の解説によると、十干の陽(甲・丙・戊・庚・壬)は十二支の陽(子・寅・辰・午・申・戌)と、十干の陰(乙・丁・己・辛・癸)は十二支の陰(丑・卯・巳・未・酉・亥)とだけ組み合わさるためです。
丁も未も陰なので、「丁未」は成り立つ組み合わせです。
反対に、陽の「丙」と陰の「未」を組み合わせた「丙未」という干支は存在しません。
「えと」は兄と弟
十干は陽を「兄(え)」、陰を「弟(と)」と読み分けます。
丁は「火の弟(ひのと)」で、火の陰の側面を表します。
干支を「えと」と読むのは、この兄と弟に由来するとされています。
60年で干支が一巡りし、生まれた年の干支に還ることから、60歳を還暦として祝う習わしが生まれました。
十二支が「12」なのは木星の動きから
十二支は、もとは中国の天文学で天を12に分けた区分の呼び名で、木星(歳星)がおよそ12年で天を一周することに由来すると辞典で説明されています。
国立天文台の暦の解説によると、年を数える方法は、木星の位置で年を表すやり方から、後漢のころに木星の位置とは関係なく干支を順に並べる方式へ移り、現在まで続いています。
日付の干支はさらに古く、殷の時代の甲骨文にすでに使われていたとされます。
「2027年は丁未」という数え方は、およそ2000年続いてきた年の数え方の延長にあります。
「丁」と「未」の意味:字が表すもの
「丁」は十干の4番目で火の陰を、「未」は十二支の8番目で南南西の方角、午後2時ごろの時刻、陰暦6月を表す字です。
もともと十二支は、動物ではなく時刻や方角、月を数えるための記号でした。
| 「未」が表すもの | 内容 | 今の暮らしに置き換えると |
|---|---|---|
| 順番 | 十二支の8番目(午の次、申の前) | 12のうち、後半の入り口 |
| 方角 | 南南西(南から西へ30度) | 正午の太陽より少し西寄り |
| 時刻 | 午後2時ごろを中心とする約2時間 | 昼食後のひと休みの時間帯 |
| 月 | 陰暦の6月 | 新暦ではおおむね7月ごろ |
「未」の字の成り立ちは諸説ある
「未」の字の解釈には諸説があります。
後漢の字書『説文解字』は「未」を「味」と説明し、果実が熟して味わいが生じた状態を表すとされます。
一方、『漢書』律暦志は「昧(くらい)」の意味をとり、植物が茂って暗く覆う様子を表すとされます。
どちらも「植物が成長して満ちる時期」を表す点は共通しており、陰暦6月という夏の盛りの月とよく重なります。
「丁未」を占いの言葉で「〇〇な年」と言い切る解説も多く見かけますが、本記事では字の意味と暦の仕組みの説明にとどめます。
干支の性格づけは占いの分野の解釈で、暦の上の干支そのものが年の出来事を決めるわけではありません。
ひつじは、群れで静かに草を食む穏やかな動物です。干支の年に、さりげなく身に着けられる動物のデザインはNYXARIA公式ストアで紹介しています。
未にひつじが当てられた理由:諸説と資料
十二支に動物が当てられたのは、遅くとも中国の秦代(紀元前221〜前206年)とされ、未にひつじが当てられた理由ははっきりしていません。
暦の記号を覚えやすくするために身近な動物を当てたという説が広く紹介されていますが、決定的な根拠はなく、諸説として扱うのが正確です。
出土資料と『論衡』
東京大学が紹介している考古学の研究書によると、十二支はもともと「子」「丑」などの名前だけで動物を伴わず、戦国時代には日付や時刻、方角に使われていました。
動物が当てられるようになったのは遅くとも秦代で、後漢の王充が著した『論衡』物勢篇では、現在の「十二獣」との対応がはっきり確認できるとされています。
つまり、十二支の記号が先にあり、動物はあとから組み合わされたことになります。
「羊」はヒツジか、ヤギか
漢字の「羊」は、ヒツジだけでなくヤギを含む動物を指すことがあります。
ベトナムの十二支では8番目の「Mùi(未)」がヤギとされ、4番目の卯は猫に、2番目の丑は水牛に置き換わっています。
日本では未をヒツジとして親しんできましたが、国や地域によって当てる動物が少しずつ違うのは、十二支の動物が後から当てられたものだからです。
日本の十二支に猫がいない理由は、十二支に猫がいない理由|民話ではなく成り立ちで説明するで詳しく扱っています。
西暦から干支を割り出す手順
西暦から干支を割り出すには、西暦の下一桁で十干を、西暦を12で割った余りで十二支を決めれば計算できます。
暗記しなくても、次の手順で2027年が丁未であることを確かめられます。
- 下一桁を見る:西暦の下一桁が0なら庚、1なら辛、2なら壬、3なら癸、4なら甲、5なら乙、6なら丙、7なら丁、8なら戊、9なら己です。2027年は7なので「丁」です。
- 西暦から4を引く:十二支の計算のために、西暦から4を引きます。2027年なら2023です。
- 12で割った余りを出す:2023を12で割ると、余りは7です。
- 余りを十二支に当てる:余りが0なら子、1なら丑、2なら寅、3なら卯、4なら辰、5なら巳、6なら午、7なら未、8なら申、9なら酉、10なら戌、11なら亥です。余り7は「未」です。
- 組み合わせを確かめる:丁と未はどちらも陰なので組み合わせが成り立ち、2027年は「丁未」と分かります。
同じ方法で1967年を計算すると、下一桁7で「丁」、1963を12で割った余り7で「未」となり、丁未であることが確かめられます。
自分や家族の生まれ年の干支を確かめるときにも使える手順です。
歴史の名前で計算を確かめる
日本の歴史には、起きた年の干支をそのまま名前にした出来事が多くあり、計算の答え合わせに使えます。
- 丁未の乱(587年):蘇我氏と物部氏が争った戦いで、下一桁7で「丁」、583を12で割った余り7で「未」となり、2027年と同じ丁未の年です。
- 壬申の乱(672年):下一桁2で「壬」、668を12で割った余り8で「申」です。
- 戊辰戦争(1868年):下一桁8で「戊」、1864を12で割った余り4で「辰」です。
- 甲子園球場(1924年完成):下一桁4で「甲」、1920を12で割った余り0で「子」となり、干支の始まりの「甲子」の年にちなんで名付けられました。
丁未の年の出来事として名前が残る丁未の乱は、2027年からちょうど1440年前、干支が24回巡った年にあたります。
年の干支はいつ切り替わるか
カレンダーや年賀状では、元日を境に新しい年の干支として扱うのが一般的です。
一方、占いの分野では、二十四節気の立春(例年2月4日ごろ)を年の区切りとする考え方もあります。
1月から2月初めに生まれた人の干支は、どちらの区切りで数えるかによって変わることがある点に注意が必要です。
2027年の干支の楽しみ方:還暦と年賀
2027年の干支・丁未は、1967年生まれの人の還暦の年であり、年賀状やお年賀でひつじのモチーフを使う年でもあります。
干支の意味を知っておくと、贈り物や挨拶に一言添える話題になります。
- 還暦の祝い:1967年生まれの人は、2027年に生まれ年と同じ丁未を迎えます。還暦祝いの選び方は動物モチーフの還暦祝い|赤は小さく入れるが参考になります。
- 年賀状:ひつじの絵柄に「丁未」の字を添えると、未年の中でも2027年であることがはっきりします。
- 干支の置物や小物:未年の小物は、羊毛のような素材そのもので干支を表すと、年が変わっても使いやすくなります。
- 話題の一言:「未は午後2時ごろの時刻も表す」「120通りではなく60通り」など、字と暦の話は年齢を問わず通じます。
「丁未」の字を入れるか、ひつじの姿だけにするか
干支の品を選ぶときは、「丁未」や「2027」の文字を入れるかどうかで、使える期間が大きく変わります。
文字入りの品は、その年だけの記念品として価値があり、還暦祝いや年賀の挨拶のように「この年であること」を伝えたい場面に向いています。
ひつじの姿だけの品は、翌年以降も「ひつじが好きな人への小物」として使い続けられます。
贈る相手が毎日使う物なら姿だけ、記念に飾る物なら文字入り、と分けて考えると選びやすくなります。
年末に贈る品の考え方は、動物モチーフのお歳暮|来年も続けられる形で選ぶも参考になります。
動物と年中行事の結び付きは、幸運の象徴とされる動物|国によって逆になる例や猫は世界の神話で何の象徴か|地域別に読み解くでも扱っています。
よくある質問
2027年の干支は何ですか?
2027年の干支は丁未(ひのとひつじ)です。十干の丁と十二支の未の組み合わせで、六十干支の44番目にあたります。一般には未年(ひつじどし)と呼ばれます。
丁未はどう読みますか?
訓読みで「ひのとひつじ」と読みます。丁は「火の弟(ひのと)」で火の陰を表し、未は十二支の「ひつじ」です。音読みでは「ていび」と読みます。
前回の丁未の年はいつですか?
前回の丁未は60年前の1967年です。干支は60年で一巡りするため、その前は1907年、次は2087年が丁未にあたります。
2027年に還暦を迎えるのは何年生まれの人ですか?
1967年生まれの人です。1967年は2027年と同じ丁未の年で、生まれ年の干支に還ることから還暦と呼ばれます。数え年で祝う場合は、地域や家庭の慣習によって祝う年が前後することがあります。
なぜ未はひつじなのですか?
はっきりした理由は分かっておらず、諸説があります。十二支はもともと時刻や方角を表す記号で、動物は遅くとも秦代に当てられたとされます。ベトナムでは未がヤギとされるなど、地域によって当てる動物が違います。
干支は元日と立春のどちらで切り替わりますか?
カレンダーや年賀状では元日で切り替えるのが一般的です。占いの分野では、立春(例年2月4日ごろ)を年の区切りとする考え方もあります。1月から2月初めの生まれでは、数え方によって干支が変わることがあります。
まとめ
2027年の干支は丁未(ひのとひつじ)で、火の陰を表す「丁」と、十二支の8番目の「未」の組み合わせです。
前回は1967年で、60年で一巡りする干支の仕組みを知ると、還暦や年賀の話題にも生かせます。
- 読みと順番:ひのとひつじ。六十干支の44番目。
- 仕組み:陰と陰、陽と陽だけを組み合わせるため、干支は120通りではなく60通り。
- 未の意味:方角は南南西、時刻は午後2時ごろ、陰暦6月。字の成り立ちには諸説がある。
- ひつじの由来:動物は遅くとも秦代に当てられたとされ、理由は諸説。ベトナムではヤギ。
- 計算:下一桁で十干、西暦から4を引いて12で割った余りで十二支が分かる。
参照した一次・公式資料
- 国立天文台 暦計算室「六十干支」(2026年10月確認)
- 東京大学 UTokyo BiblioPlaza「十二支になった 動物たちの考古学」(2026年10月確認)
- コトバンク「未」(デジタル大辞泉)(2026年10月確認)
- コトバンク「十二支」(精選版 日本国語大辞典ほか)(2026年10月確認)
本記事は2026年10月時点で確認できた資料に基づきます。「未」の字の成り立ち、五行の割り当て、ひつじが当てられた理由には諸説があります。干支による運勢や性格づけは占いの分野の解釈で、本記事では扱っていません。

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